ピグマリオンの教室で多くの子供たちを見ていますと、年長さんでもまだカタカナが読めないお子さんが多いです。
娘は、3歳になってから「ひらがな」を覚え始め、日本語の絵本の読み聞かせをしている最中に「自分で読む!」といって本を読み始めました。最初は恐ろしいほど時間がかかってましたが、忍耐強く文字を読み、今ではスラスラ読むようになりました。
3歳半過ぎた頃には、カタカナもほぼ読めるようになり、「おさるのジョージ」とか、「ブレーメンのおんがくたい」など、カタカナが読めることで楽しめる本も格段に増えました。
普段の生活の中で、牛乳やお菓子のパケージなどに書かれている漢字交じりの言葉も、「これなんて読むの?」と聞いてきたりして、「おいしい牛乳」など漢字もある程度自然に読むようになりました。
漢字が読めるようになると、もっと楽しめる本が増えてきます。
少し話が脱線しますが、先日大きな地震があり、ニュースで、テレビ画面に「にげて!」「すぐに避難して!」「津波がきます!」と緊迫した情報が朝から流れましたね。娘が「漢字がわからないから意味がわからない。」と呟いたので、ふと思ったことですが、文字が読めないということは、普段の生活の中で相当なディスアドバンテージがあるなと、改めて実感しました。
逆に、文字が読める子どもは普段の生活の中で得られる情報量が、読めない子に比べ圧倒的に多いので、語彙力・知力の差は日に日に増し、その差は驚くほど大きく埋めがたいものになることは火を見るより明らかですよね。
以前、子供の語彙力の統計の記事で小学校入学時の読書習慣が「ある子」と「全くない子」とでは、語彙力の差が2歳児レベル〜11歳児レベルと、かなりの格差があるということでした。その格差は、その先縮まるどころかひらく一方だという恐ろしい研究結果でした。
「語彙力」は学力の源。語彙力が高いほど学力も高いのは言うまでもありませんね。
語彙力を高めるには読書や対話・会話が非常に重要ですが、その始まりが「文字」が読めるかどうかによって決まる!といっても過言ではないでしょう。日本語の場合、「ひらがな」「カタカナ」「漢字」がありますので、子どもたちにとってはかなりハードルが高いので大変です。
では、英語はどうでしょう。
英語もフォニックス(アルファベットの「エー」「ビー」「シー」ではなく、「A→ア」「B→ブッ」「C→クッ」など「音」)で読み方を学ぶことで英単語が読めるようになり、前記のとおり「ひらがな」「カタカナ」「漢字」が読めるようになると日本語の本を子供が自力で読むようになるのと同じで、英語の本も読むようになります。
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